道路の雪をかく除雪車=23日午前11時半、大田市大代町
道路の雪をかく除雪車=23日午前11時半、大田市大代町

 冬型の気圧配置が続く山陰両県は23日、各地で雪が降り、交通機関が乱れた。24日も大雪となる可能性があることから、気象庁が注意を呼びかけている。

 23日午後5時時点の積雪深は、島根が赤名(飯南町)80センチ▽瑞穂(邑南町)48センチ▽弥栄(浜田市)34センチ▽松江11センチ-など。鳥取は大山241センチ▽鳥取26センチ▽境13センチ▽米子8センチ-など。雪かきに追われた大田市大代町の森守さん(81)は「重いし大変で、もうたくさんだ」と話した。

 JR西日本によると、23日午前10時半ごろ、山陰線青谷-松崎駅間で、自動車が踏切内で立ち往生するなどして、特急4本を含む8本が運休、特急2本を含む3本に最大約2時間55分の遅れが生じて約600人に影響が出た。

 空の便は米子空港で午前6時50分羽田発便が着陸できず伊丹に降りた。同8時55分米子発便は除雪のため欠航した。

 24日は特急やくもが始発から運転を見合わせ、上りは出雲市午後1時40分発、下りは岡山午後4時13分発から再開する予定。山陰線スーパーまつかぜも一部運休。普通列車は山陰▽伯備▽因美-の各線の一部で始発から運転を見合わせる。

 両地方気象台は、24日午後6時までの24時間降雪量は多い所で島根は平地20センチ、山沿い40センチ。鳥取は平地25センチ、山沿い40センチと予想する。25日は高気圧の影響で晴れ、放射冷却で松江が氷点下4度の予報となるなど冷え込むという。