住民団体の活動発表を聞く参加者=江津市江津町、パレットごうつ
住民団体の活動発表を聞く参加者=江津市江津町、パレットごうつ

 まちづくり活動や地域振興について考えるコミュニティフェスが24日、江津市内であり、市民ら50人が事例発表を基に、活性化へのヒントを探った。

 フェスは市とNPO法人てごねっと石見が主催し6回目。二つの先進事例と同市で活動する大学生の報告があった。

 松平たすけ愛協議会は、ニンニク栽培や加工、地域に伝わるみそ造りの継承と販売、食のイベントを紹介した。江の川治水対策で市内の別の場所に順次、移り住んでいる松川町長良地区の元住民はイベントに合わせて集える場をつくって交流し、持続可能な地域づくりにつなげたいとした。

 都治地区コミュニティ協議会は、地域内に植栽されたウメや、地元園児と協力して取り組む原木シイタケを生かし、販売などで活動資金を得ている。大学生は敬川町で愛されるおでんの屋台イベントや、空き家改修活動の現状を紹介した。

 江津高校1年、山崎心さん(16)は「10年以上先の地域活動の維持には若い世代の取り組みが必要。活動を継続する資金確保の重要性も実感した」と話した。(村上栄太郎)