新型コロナウイルスの大都市圏から地方への染みだしが止まらない。政権はまん延防止等重点措置の8県追加を決めたが、デルタ株の強い感染力を前に八方ふさがりなのが実態。医療逼迫(ひっぱく)回避へ窮余の策だった入院基準見直しは反発を受け迷走した。「救える命が救えなくなる」。5日発表の全国の感染者が1万5千人を超える中、先行きへの悲観論が官邸を覆い始め、医療体制が脆弱(ぜいじゃく)な地方は危機感を募らせる。 

 弱気の言葉

 「やる...