島根県川本町が6日、公用車1台を車検切れのまま使い236キロ走行していたと発表した。2017~21年度の軽自動車税で、本来より少なく課税するミスが6件あったことも明らかにした。

 車検切れは、町教育委員会管理の軽自動車で7月3日が車検満了日だったが、7月5~19日の5日間、延べ8人が使った。自賠責保険は有効期間内だった。

 管理担当の職員が車検の期限を失念していたのが原因という。本人が7月25日、車検の予算が執行されてないことから、期限切れに気づいた。今後は総務財政課も車検満了日を把握し、担当部署と二重チェックし、再発を防ぐ。

 課税ミスは、いずれもオートバイが対象で計2万6400円少なく課税していた。職員が管理システムに誤ったデータを入力したのが原因という。対象者のうち1人が町に申し出て発覚。町は対象者6人に謝罪し、追加納付の承諾を得た。入力内容の確認体制を強化して再発を防止する。

 野坂一弥町長は「町の信用を失墜させたことに対し、町民に深くおわびする。組織全体で再発防止に努める」とコメントした。 (佐伯学)