鳥取県ゾーンの展示を体験する平井伸治知事(左)=大阪市此花区夢洲中1丁目、大阪・関西万博の関西パビリオン
鳥取県ゾーンの展示を体験する平井伸治知事(左)=大阪市此花区夢洲中1丁目、大阪・関西万博の関西パビリオン

 4月13日に開幕する大阪・関西万博の鳥取県ゾーンが23日、お披露目された。鳥取を代表する観光地・鳥取砂丘を模した空間で、特定の場所に虫眼鏡型の専用電子機器をかざすと、観光や自然、食などの情報を見ることができる。「とっとり魅力名探偵」になりきった体験を通して、国内外での鳥取の知名度向上と県内への誘客につなげる。初日から最終日の10月13日まで体験できる。

 鳥取県ゾーンは、県が加盟する関西広域連合の展示施設「関西パビリオン」(大阪市此花区夢洲中1丁目)内の一角にある。

 六角形の空間(約50平方メートル)の床に鳥取砂丘の砂を敷き詰めた。広大な砂丘を表現するため、壁面を鏡張りにして奥行きを感じることができ「鳥取無限砂丘」と命名した。体験者は位置情報を読み取る虫眼鏡形の機器を持って探索。特定の場所でかざすと、鳥取にまつわる画像や紹介文が機器の画面に表示される。カニや大山など100種類程度が用意されている。

 23日に現地でメディア向け除幕式があった。平井伸治知事が展示を体験。虫眼鏡形の機器を片手に歩き回り、鳥取砂丘砂の美術館や二十世紀梨を探し当てた。「楽しい企画になった。鳥取に行ってみたくなってほしい」と話した。

 鳥取県ゾーンに入場するには、万博の公式ホームページで関西パビリオンの入場を予約する必要がある。追加料金はかからない。(岸本久瑠人)