農家レストラン「ちしゃの木」(島根県津和野町後田)は、石橋茶園(同町中山)の粉末煎茶を十割そばに練り込んだ茶そばの提供を始めた。茶そばは抹茶を使うのが一般的だが、津和野藩時代の武士や町人の間で花開いた煎茶文化を取り入れた。
煎茶は茶葉の新芽を使い、緑茶と比べ香りが高い。材料は、津和野町産のソバ、水、粉末煎茶にこだわり、鮮やかな緑色で煎茶とソバの香りが口いっぱいに広がり、甘みが強く感じられる。1人前1100円。
青木登志男代表(72)は「津和野の煎茶文化を手軽に知るメニューとして育てたい」と話す。 (村上栄太郎)