
ー4月1日付で頭取に就任しました。
当行の経営理念である「地域の夢、お客様の夢をかなえる創造的なベストバンク」を役職員全員で実現し、頼りにされる金融機関であり続けたいと決意を新たにしています。
ー地域経済の課題を踏まえて、2025年度の取り組みや思いを聞かせてください。
現下の経済環境は、円安や資源高によるコストプッシュ型のインフレ状態にあります。また、日銀の利上げに伴う企業の金利負担の増加や人材・後継者不足など、企業を取り巻く経営環境は厳しい状況が続いています。
こうした状況下で、当行がこれまで強化してきたコンサルティング力にさらに磨きをかけ、お客さまの身近で親身になってサポートを続けてまいります。具体的には、人材紹介や事業承継対策、「DX・IT化」による効率化など専門性の高いご提案を通じて、企業価値を向上させるご支援を行っていきたいと考えています。

ーSDGs(持続可能な開発目標)経営や脱炭素といった社会課題解決に向けた企業サポートにも取り組んでいます。
SDGs経営などの取り組みが増え、特に製造業では、脱炭素化に向けた圧力が強まっていますが、山陰での機運の高まりは限定的です。二酸化炭素(CO2)排出量可視化ツールのご案内や、再生可能エネルギー発電事業などを行う子会社のごうぎんエナジーのご紹介、「J―クレジット」の販売仲介などを通じて、地域やお取引先のSDGsの取り組みを後押ししていきます。
ー人的資本経営にも力を入れています。
銀行の資産は「人」であり、銀行の成長は人材の成長から導かれます。風通しのよい企業風土の醸成と、職員がやりがいや成長を実感できる環境を整備し、処遇の改善にも取り組む考えです。行内では女性の活躍の場が少しずつ拡大していますが、今後も多様性ある人材がより輝ける組織を目指します。

銀行で最も重要な資産は「人材」です。自分らしさを発揮して、お客様や地域の課題解決に貢献し、喜んでいただける、これが銀行の仕事の醍醐味だと考えています。こうした価値観に共感頂き、自身の無限の可能性を信じ、成長することを止めない方と共に働きたいと思います。共に力を合わせて地域を元気にしていきましょう。
吉川浩=鳥取県米子市出身(59歳)2025年に現職に就任。
1989年山陰合同銀行入行。山陰、山陽、関西の営業現場の異動を重ね、本部経験全くなく、2019年執行役員に就任し、現在に至る。地元プロスポーツや某プロ野球チームの応援やサザンオールスターズをこよなく愛しています。
