益田市で誕生したマスコットキャラクター「しばいっぬ」が本格的に活動を始めた。同市東町の古刹(こさつ)・万福寺で、住民有志でつくる「雪舟の庭を愛(め)でる会」の清掃活動に登場し、愛らしい姿を振りまいた。今後、市の歴史・文化などの情報を発信する。
考案したのは柴犬好きの市地域おこし協力隊員・柴田健治さん(40)。益田市美都町が柴犬のルーツであることにちなみ、モチーフに選んだ。島根県の観光キャラクター・しまねっこから発想を広げ、猫ではなく犬、神社ではなく寺、と対比させ、完成したという。
修行中との設定になっている万福寺で清掃活動に初参加した。雪舟が作庭したとされる国史跡・名勝の庭園で、落ち葉を集めたり、雑草を取り除いたりするメンバーに交じり、ほうきで庭を掃いた。篠原亨会長(77)は「かわいらしい。良いPRになる」と期待した。
しばいっぬは徐々に活動を広げており、萩・石見空港での柴犬お出迎えや市内のイベントもに登場する。柴田さんは「しばいっぬを通して、益田の魅力や活動を紹介していきたい」と話した。(藤本ちあき)













