石破茂首相が就任して半年が過ぎた。前鳥取県知事で、大正大の片山善博教授は政権運営や看板政策「地方創生2・0」をどう評価しているのか。政治の信頼回復や東京一極集中是正に向け、首相が果たすべき役割を含めて聞いた。
 (聞き手は東京支社・原田准吏)
 

 ■半年間の政権運営

 Q.首相はいきなり少数与党という厳しい政権運営を強いられた。半年間をどう評価する。

 「首相の政権運営はとても厳しい環境だ。少数与党であるのみならず、与党の中でも従来、『党内野党』と言われた人だ。しっかり支える人が少ない面でも厳しい環境だ。その中でよくやられてる。残念というか、こんなことは避けた方がよかったということもあった。それを避けていればもっと順調だった」

 Q.国会での答弁能力は高く、安定しているとの評価がある一方、商品券配布問題や、昨年1...