石破茂首相が就任して半年が過ぎた。前鳥取県知事で、大正大の片山善博教授は政権運営や看板政策「地方創生2・0」をどう評価しているのか。政治の信頼回復や東京一極集中是正に向け、首相が果たすべき役割を含めて聞いた。
(聞き手は東京支社・原田准吏)
■半年間の政権運営
Q.首相はいきなり少数与党という厳しい政権運営を強いられた。半年間をどう評価する。
「首相の政権運営はとても厳しい環境だ。少数与党であるのみならず、与党の中でも従来、『党内野党』と言われた人だ。しっかり支える人が少ない面でも厳しい環境だ。その中でよくやられてる。残念というか、こんなことは避けた方がよかったということもあった。それを避けていればもっと順調だった」
Q.国会での答弁能力は高く、安定しているとの評価がある一方、商品券配布問題や、昨年10月の衆院選期間中には非公認となった候補が代表を務める自民党支部に2千万円を支給するなど配慮不足もあった。
「こんなことを言ったら失礼だが、10万円分の商品券配布や2千万円の支給ははたから見たらつまらないことだ。つまらないことで少し足を引っ張られるみたいなことがあるのは非常に残念だ。ただ、...