石破茂首相が就任して半年が過ぎた。自民党と連立政権を組む公明党の斉藤鉄夫代表は政権運営をどう評価しているのか。今夏の参院選に向け、昨年10月の衆院選での与党過半数割れの教訓をどう生かそうとしているのか。連立政権の在り方や地方の再生への対応を含めて聞いた。
 (聞き手は東京支社・原田准吏)

 Q.半年間の首相の政権運営を振り返り、どう評価しているか。少数与党として与野党に配慮する難しい政権運営だった中、首相らしさは見えたか。

 「野党の理解と賛成がなければ、何一つ成立しないという少数与党の大変厳しい状況下で、与党として最大の仕事である2025年度予算を24年度内に成立させたことは大きな実績で評価したい。首相らしさも発揮された。一つは、予算委員会の審議で本当に丁寧に、真正面から、自分の言葉で答弁をされたことだ。まさにあれこそ石破首相らしさだ。参院で修正し、衆院に回付という現行憲法下で初めてという中、野党の意見も聞き、攻めるべきところは攻めて対応された。これも首相らしさだ。防災庁の設置など首相らしい政策も少しずつこれから見えてくるのではないか。...