天神川に入り、水草を集める生徒たち=松江市竪町
天神川に入り、水草を集める生徒たち=松江市竪町

 【松江】島根大付属義務教育学校9年生の4人が8日、松江市中心部の天神川に繁茂する水草の刈り取り作業をした。生活環境や景観に悪影響を及ぼす厄介者対策に向け、現状を見た。

 総合的な学習の一環で、水草による悪臭や漁船への影響に対する課題解決策を提案する予定としており、実態把握のため体験。

 地元で環境問題に取り組むNPO法人自然再生センターの小倉加代子副理事長(60)から説明を受けながら作業した。

 長さ約3メートルの棒を操り、水草ツツイトモをすくい上げたほか、深さ1メートルの川に入って次々と刈り取り、コンテナに入れた。回収した水草は義務教育学校の畑の土などに混ぜて、肥料としての効果を検証する。

 一瀬凛さん(15)は「最初は川に入るのは抵抗があったが、楽しく水草を刈ることができた」と話した。

       (広木優弥)