「電源が落ちて消えた筋肉のメモリーを一つ一つ入れ直しているよう」。事故で脊髄を損傷した末武洋一(64)は、つえで歩けるようになるまでの道のりをこう表現する。
2019年8月。新潟県佐渡市で栗畑の草刈りをしていた時、トラクターごと崖から転落した。一瞬の出来事だった。気付いた時は体の上に車両があった。下半身がビリビリとしびれていた。かろうじて手が届いた携帯電話で助けを呼び、ドクターヘリで搬送された。
かすかに動いたのは右足の親指だけ。どう立てばいいのか、どこに...
「電源が落ちて消えた筋肉のメモリーを一つ一つ入れ直しているよう」。事故で脊髄を損傷した末武洋一(64)は、つえで歩けるようになるまでの道のりをこう表現する。
2019年8月。新潟県佐渡市で栗畑の草刈りをしていた時、トラクターごと崖から転落した。一瞬の出来事だった。気付いた時は体の上に車両があった。下半身がビリビリとしびれていた。かろうじて手が届いた携帯電話で助けを呼び、ドクターヘリで搬送された。
かすかに動いたのは右足の親指だけ。どう立てばいいのか、どこに...
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