米子市が20日、浴槽の水から基準を超えるレジオネラ菌が検出された温浴施設「淀江ゆめ温泉」(米子市淀江町福岡)の利用者から体調不良を訴える問い合わせが計10件寄せられていると発表した。市は施設を利用した時期にかかわらず、体調に不安のある利用者には医療機関の受診とともに市へ相談するよう呼びかけている。
市淀江振興課によると、16日以降、風邪のような症状や息苦しさを感じるといった内容の問い合わせが10人から寄せられた。施設を利用した期間はさまざまで因果関係は不明という。
同菌に感染すると、肺炎や風邪に似た症状が出るといい、市は医療機関の検査などで因果関係が示された場合、補償するかどうか検討するとしている。
施設では8日に浴槽の水を採取した際、女子浴槽から最大で基準の620倍、男子浴槽から最大230倍の細菌を検出し、13日から入浴を中止していた。
今後、貯湯タンクの清掃や施設改修を実施した上で再度水質検査し、基準値を下回ったことが確認されれば入浴を再開する予定。
体調不良に関する問い合わせは市淀江振興課まで、電話0859(56)3164。
(中島諒)