第四章・公儀と大名(4)

 

 秀忠は上段の間に座り、太刀持ちの小姓を従えている。脇には珠(たま)姫(子々(ねね)姫)の輿(こし)入れ以来親交のある大久保忠隣(ただちか)と本多正信(まさのぶ)...