ー鳥取市は旧鳥取三洋電機の企業城下町、製造業の町として栄え、鳥取三洋の消滅とともに活力が衰えた。リスク分散のため、就労ニーズの多様化に応えるためにも、さまざまな産業の育成が課題だ。
「鳥取三洋は市が誘致して1966年に進出し、下請け、孫請けができ、鳥取の産業を長年支えた。パナソニック傘下となって2012年に吸収・解体され、13年の市内の製造品出荷額は07年の半分以下の2232億9300万円に激減し、影響は大きかった。裾野が広い製造業には引き続き、力を入れる。ただ、リスク分散も必要だ。若者の流出を食い止めるためにも、就労の幅広い選択肢を示したい」
ー事務系企業の誘致に注力してきた。市は25年度に貸しオフィスやテレワークのスペースを備えた拠点施設の...