政府の作業部会は3月、最大で29万8千人が死亡するとした南海トラフ巨大地震の被害想定を発表した。大災害が発生すると必ず出回るのが誤情報や偽情報だ。現場からの生の発信を得られると評価されてきた交流サイト(SNS)だが、海外を含めた「インプレゾンビ」による金銭目的の複製情報や生成AIによるフェイク(偽物)画像という新たなリスクも生まれた。ノイズの海の中から正しい情報を見つけるのは困難になりつつある。

 被害想定とともに公表された報告書では、災害発生直後の対応として「デマに基づく風評による混乱の防止」にも言及している。情報取得の手段がスマートフォンに依存し、SNSによる個人からの発信も普及したことで「デマや流言が国内外に瞬時に流布する」として、自...