
Q. 災害時の備え、ポイントは?
災害時の備えをしなければと思いますが、具体的に準備ができていません。ポイントを教えてください!
YUBI先生の回答
災害については、あまり詳しくないのですが、東日本大震災の医療班として宮城県石巻市に派遣させてもらった経験を踏まえて話をさせていただければと思います。

まず、災害時に大事なことが二つあります。まずはけがをしないこと。もう一つは、救護班に「ここにいる!」ということを示すことです。
けがをしないために大事なことは「靴を履くこと」です。災害時は、ガラスが割れていたり、鉄くずが落ちていたり、はだしだと非常に危険です。足の裏をけがすると、動けなくなりますし、そこからばい菌が入ると命に関わります。そのため、枕元に靴を置いておくことをお薦めします。
屋根が崩れてきて閉じ込められてしまうと、外から視認ができません。そのため、救助が遅れてしまい、手遅れになりかねません。自分の居場所をアピールするために、笛を準備しておきましょう。笛の音は大変聞き取りやすく、また遠くまで届きます。こちらも枕元に置いておかれることをお薦めします。
その他、特に大事だと思うことは、近視の人についてです。近視の人は、眼鏡やコンタクトレンズがないと、非常に困ります。かくいう私も、近眼だったのですが、東日本大震災の現状を目の当たりにし、眼鏡やコンタクトレンズが流されてしまった人たちをみて、レーシック手術をすることを決意しました。
今は、両目とも裸眼で視力は1・5です。災害時に最も心強かったのは、子どもたちの順応の早さでした。子どもから学ぶこともたくさんあるかもしれませんね。
ドクター・ユビさん プロフィル
米子市出身。小児科医。2012年に「米子こどもクリニック」を開いた。ユーチューバー、ティックトッカー、保育園や訪問看護ステーションを運営する経営者として働く一方で、8児のパパとして奮闘中。子どもたちに「『口ではなく、背中で語る』男になりたい」と思っている。