
Q. 日焼けの対処法は?
先日、子どもが日焼けしてしまい、なかなか赤みが引きません。家でのケアはどうしたらいいでしょうか? 受診の目安は?
YUBI先生の回答
「子どもは真っ黒になるくらいが元気でいい!」と言われたのは今は昔。紫外線量の増加に伴い、家庭での日焼け対策や、日焼け対応が求められています。

日焼け対策としては、日焼け止め、長袖長ズボン、帽子、サングラスなどが挙げられます。しかし、子どもが外で大はしゃぎをしてしまうと、日焼け止めは汗で落ち、長袖は脱いで半袖シャツになって、帽子もサングラスも脱ぎ捨ててしまうでしょう。すると、大事なことは、家での日焼け対応になってきます。
日焼け対応のポイントは「日焼け=やけど」という認識を持つことです。そのため、なかなか赤みが引かない場合は、ステロイドなどの塗り薬を早期に短期集中でしっかり塗ることが大切になります。
水ぶくれができるほどの日焼けとなると、そこから感染し、飛び火などを合併してしまうこともありますので、対応に迷ったら小児科か皮膚科を受診しましょう。
このように、日焼け予防は難しいのですが、日焼け止めについては補足をさせてください。日焼け止めは、薄く塗ると、すぐに落ちてしまいますので、できるだけベッタリ塗りましょう。さらに、すぐ落ちる前提で、何度も塗ってあげることが大事になります。手間はかかりますが、しっかり日焼け止めを塗ることで、重度の日焼けを予防でき、結局は病院に行く手間が省けます。
脅すようなことを言いますが、日焼けは将来の皮膚がんのリスクも上げてしまいます。ぜひ日々の日焼け対策、日焼け対応をよろしくお願いします。
ドクター・ユビさん プロフィル
米子市出身。小児科医。2012年に「米子こどもクリニック」を開いた。ユーチューバー、ティックトッカー、保育園や訪問看護ステーションを運営する経営者として働く一方で、8児のパパとして奮闘中。子どもたちに「『口ではなく、背中で語る』男になりたい」と思っている。