Q. 夜中に歯ぎしり、大丈夫?
わが子は2人とも夜中に歯ぎしりをしています。大きな音でこちらが目が覚めるほど。原因は何でしょうか。また、何か対策をした方が良いのでしょうか?
YUBI先生の回答
夜中の歯ぎしり、気になりますよね。目が覚めるほどの歯ぎしりだと、大丈夫かな?と思うご家族の気持ちよく分かります。
まず、大人の歯ぎしりについてですが、こちらは問題点が多いです。歯ぎしりの原因として、ストレス、飲酒・喫煙・カフェイン摂取などで起こる睡眠障害、無呼吸症候群、もともとの歯並びの悪さ、逆流性食道炎などが挙げられます。大人の場合は、まずはこの原因を取り除くことが重要で、場合によってはそれぞれに治療が必要となります。歯ぎしりを放置すると、歯はもちろん、顎や、全身にまで悪影響を及ぼすことがあるので、大人の歯ぎしりは早急な対応が望まれます。
では、子どもの歯ぎしりについてはどうでしょう。実は、大人とは逆で、心配無用のことが多く、成長過程で起きる生理的な現象と考えられています。
乳歯が生えてきたり、乳歯から永久歯に生え替わるに当たり、顎の発達や、かみ合わせの調整のために歯ぎしりをしていることが多いです。
ただし、中学生になっても激しい歯ぎしりが続く場合は、歯や顎へのダメージが大きくなってきますので、夜間のマウスピースなどを検討してみることが必要です。
また、これまで歯ぎしりをしていなかったお子さんが、急に歯ぎしりをするようになった場合は、特別に何らかのストレスがかかっているサインかもしれません。学校や保育園でのお子さんの様子や、友人関係などをチェックしてみることも大事かもしれませんね。
ドクター・ユビさん プロフィル
米子市出身。小児科医。2012年に「米子こどもクリニック」を開いた。ユーチューバー、ティックトッカー、保育園や訪問看護ステーションを運営する経営者として働く一方で、8児のパパとして奮闘中。子どもたちに「『口ではなく、背中で語る』男になりたい」と思っている。












