Q. 夏の飲み物、スポーツ飲料でも大丈夫?


 小学生の娘、水筒でお茶を持たせてもあまり飲まずに帰ってきます。熱中症が心配なので、スポーツ飲料を入れると全部飲んでくれるようになりました。でも、毎日スポーツ飲料ばかり飲ませていたら糖分の取り過ぎですよね? 良い対策はあるでしょうか。

YUBI先生の回答


 最近本当に暑いですよね。熱中症対策はとても大事だと思います。汗をかくと水分だけではなく、塩分などの電解質も体から出ていってしまいますので、水やお茶を摂取するよりは、塩気のあるものを補給されることが望ましいです。

スポーツ飲料は糖分が比較的多いのが難点。糖質が含まれないタイプや、粉製剤を薄めに溶くなど工夫しよう(YUBI先生提供)

 スポーツ飲料は、塩気もしっかり入っているので、選択肢に上がってくるのですが、糖分が比較的多いのが難点です。500ミリリットル当たり約23グラムの砂糖類が入っています。世界保健機関(WHO)や厚生労働省は、1日の砂糖摂取量は「25グラムまで」と推奨していますので、スポーツ飲料だけでこれに達してしまいます。そのため、特別に運動をされていないのであれば、糖分の多いスポーツ飲料を毎日飲むことは推奨されません。

 対策としては、糖質が含まれないタイプのスポーツ飲料にしてみたり、スポーツ飲料の粉製剤を買ってきて、薄めに溶いてみたりといった工夫が必要になってきます。

 また、最近の教室はエアコンが効いていて、汗をかくほど暑くない場合もありますよね。そんなときは、水やお茶でもOKだと思います。

 水やお茶だとあまり飲んでくれないのであれば、フルーツティーにしてみたり、フレーバーを使ってみられたりする と、意外と飲んでくれるかもしれませんよ。「今日は何味なんだろう?」という楽しみができるのもいいかもしれません。

 あとは、水筒やストローを工夫して、かわいくしたりオシャレにしたりしてみるのもいいかもしれませんね。毎日のことでご準備が大変かもしれませんが、ぜひいろいろ試してみてください。

ドクター・ユビさん プロフィル
 米子市出身。小児科医。2012年に「米子こどもクリニック」を開いた。ユーチューバー、ティックトッカー、保育園や訪問看護ステーションを運営する経営者として働く一方で、8児のパパとして奮闘中。子どもたちに「『口ではなく、背中で語る』男になりたい」と思っている。


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