島根県と松江市は15、16の両日、計35人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。35人中、30人は既に判明している感染者と接触などの関連があり、11人は県外移動歴があった。東京五輪の警備応援に派遣された県警警察官の感染がさらに1人判明した。県内の累計感染者数は938人。8月の感染者数は半月で200人となり、月別の過去最多を更新した。

 県は16日、医療体制ひっ迫に備え、入院後に症状が治まり重症化リスクが低いと判断された患者を、自宅療養に切り替える方針を示した。療養中は医師や看護師が健康確認を行う。感染者は全員入院との原則は変えず、医師の判断を踏まえて県内3カ所の宿泊療養施設との併用を進める。

 新規感染者の居住地は松江市17人、浜田市5人、出雲市4人、益田市3人、雲南、江津、奥出雲の3市町町が各1人、県外3人。いずれも軽症か無症状で、接触者は特定できている。

 新規感染者の警察官は20代男性。14日に感染が発表された5人と同様、7月上旬から8月9日まで五輪施設を警備した。宿泊施設を共にし、10日に公用車で帰県した。帰県後は自宅待機しており、業務での県民との接触はないという。

 松江市立保育施設の職員の感染もさらに3人判明した。うち2人は14日に発表した1人と同じ施設。残る1人が勤める施設は接触者が限られ、施設消毒が済んでいるため、休園しない。

 中国電力は16日、島根原発(松江市鹿島町片句)で働く協力会社社員4人が感染したと発表した。安全対策工事に関わり、発電所の運営に影響はないという。8月に入り、島根原発関連の中電社員や協力会社社員の感染者は計10人に上る。

 16日午後4時時点で県内の入院患者は134人。確保病床(324床)の使用率は41・4%で、5段階の病床確保計画の第4段階に相当する高さとなった。ほか4人が宿泊療養施設で健康観察となっている。

      (広木優弥)