太平洋高気圧に覆われた山陰両県は16日、気温が上がり、米子35・3度、青谷(鳥取市)35・1度と両県で今年初めての猛暑日となった。20日ごろまで暑さが続く見通し。
松江、鳥取両地方気象台によると、鳥取県内の2地点が猛暑日となり、倉吉34・9度、境(境港市)33・4度などとなった。島根は益田33・2度、浜田31・9度、松江31・8度など19地点中9地点で今年最高を記録した。
鳥取市の鳥取砂丘に観光に来た大阪市淀川区、会社員浅野里菜さん(23)は「日差しが強いが、からっとしていて、うっとうしい暑さではない。砂が熱いので、前の人が歩いた後を歩いた」と話した。

両県の各消防によると、70~90代の計4人が熱中症の疑いで搬送された。島根が浜田、益田広域各1人で、鳥取は東部、中部各1人。いずれも軽症か中等症とみられ、自宅や庭などで症状を訴えた。
(石飛達哉、小林竜大)