【美郷】島根県美郷町粕渕で15日、産業祭があり、名物イベント「鴨山駕籠(かご)かき大会」や、インドネシア・バリ島の伝統音楽ガムランとバリ舞踊のステージなどでにぎわった。
大会は同町湯抱にあり歌人・斎藤茂吉が万葉歌人・柿本人麻呂終焉(しゅうえん)の地と唱えた「鴨山」にちなみ、1983年から開く。
40回目を迎えた「駕籠かき大会」には競技と仮装の2部門に町内外の計14チームが出場した。町役場を発着点に、競技の部は1・5キロ、仮装の部は600メートルの市街地コースを走った。速さやかごの装飾、仮装のアイデアを競った。
キャラクター「アンパンマン」や、米大リーグの大谷翔平選手を題材にしたかごや仮装があり、注目を集めた。
タレント志村けんさんの「バカ殿様」「変なおじさん」に扮(ふん)し、城をかたどったかごを担いだ「シロガネーゼ」(大田市)が、最優秀仮装大賞の40回記念賞に選ばれた。メンバーの和田千春さん(44)は「2カ月かけて製作した。最優秀賞に選ばれて感無量だ」と喜んだ。
競技の部は男子が「若ちゃんズ」(雲南市)、女子は「島根フィルティーズスター5」(島根県川本町)が優勝した。(佐伯学)