今回からしばらく神道の「まつり」について述べる。

 そもそも「まつり」の意味とは何か。

 国文学、民俗学、宗教学、神道学などによって、さまざまに定義されてきた。

 文化人類学者の鈴木正崇氏は「神霊を招き迎え供物や歌舞を捧(ささ)げて歓待・饗応(きょうおう)し、祈願や感謝をして慰撫(いぶ)すること」...