国土交通省松江国道事務所は18日、出雲市多伎町小田の国道9号で歩道の崩落や路面の亀裂があり、約9・1キロ区間を全面通行止めにした。原因は調査中だが降り続く大雨の可能性があるという。この路面異常でJRが運休したほか、出雲市が地滑りの恐れがあるとして近隣10世帯(約30人)に避難を呼び掛けた。
同日朝、市民から連絡を受け、事務所職員が異常を確認した。迂回(うかい)路は山陰道出雲多伎インターチェンジ(IC)ー大田朝山IC。
近隣では上水道の送水管が破損して4戸が断水し、19日午前6~10時に多伎行政センター、多伎小学校など4カ所に給水ステーションを設ける。多伎循環バスは19日、富山、蔵谷線ともに終日運休する。
JR西日本米子支社は国道9号に並行して走る山陰線で列車の運行に支障をきたす恐れがあるとし、午前11時半ごろから出雲市ー大田市駅間で運転を見合わせ普通12本が運休、特急10本など計24本が部分運休となり約2千人に影響が出た。
米子支社によると、運転再開の見込みは立っておらず、19日も江南|田儀駅間で運転を取りやめ、バスで代行輸送する。特急スーパーおきとスーパーまつかぜ計14本と普通、快速計18本が運休する。
(古瀬弘治)