観光庁が18日公表した推計によると、7月の訪日客数は昨年同月の13・5倍となる5万1100人だった。5万人を超えるのは昨年12月以来、7カ月ぶり。東京五輪関係の入国者が増え、総数を押し上げた。一方、4~6月の日本人による国内旅行消費額(速報値)は新型コロナウイルス感染症が流行する前の2019年同期比69・8%減の1兆8091億円だった。

 訪日客数は法務省の出入国管理統計から推計。7月は五輪選手や運営関係者、海外メディアなどの入国が多く、訪日客数も急増した。ただ、コロナ禍前の19年7月比では98・3%減だった。

 主な国・地域別でみると、米国の6100人が最多。中国3900人、英国3400人、フランス2500人、ドイツ2200人、韓国1800人と続いた。

 7月の日本人出国者は19年7月比97・4%減の4万3200人だった。

 4~6月の日本人国内旅行者数は延べ6311万人。19年比は61・5%減、昨年比では70・9%増だった。交通や宿泊費、飲食代など消費額は宿泊旅行が1兆2783億円、日帰りは5308億円。1回当たりの支出額は1人2万8666円で、19年比21・5%減、昨年比5・3%増だった。