松江市美保関町の出身で、二期会会員のメゾソプラノ歌手、平井淳子さん=埼玉県在住=のリサイタルがこのほど、同町の旅館であり、観客約100人を美しい歌声で魅了した。
平井さんは松江北高、国立音楽大を経て、二期会のイタリアオペラ研究会で研さんを積んだ。国内外のオペラに出演し、ソリストとしても活動する。

古里でのリサイタルは念願だったと言い、美保湾を望む会場に合わせ、ゆったりとした曲調の「浜辺の歌」からスタート。アイルランド民謡「ダニーボーイ」や、「荒城の月」といった名曲を豊かな表現力で歌い上げ、観客の涙を誘った。美保関ゆかりの「関の五本松節」も披露した。
同町千酌の看護師、大西佐代子さん(66)は「心に染み入る歌声で、素晴らしかった」と喜んでいた。(森みずき)