面白い授業や子どもが探究心を持って学べる授業について議論する「オモロー授業発表会」がこのほど、出雲市であった。市内外の教員らが取り組み事例を紹介し、生徒に効果的な授業を考えた。
発表会は島根県内で初の開催。保護者や教員らが中心となって企画し、約90人が参加した。教員や学校関係者など6人が取り組みを紹介した。
横田高校の高校魅力化コーディネーター、宮川直暉さん(32)は、数学の授業で工事現場に行き、測量で山の面積を求めたことを紹介した。「面積の公式が大人になって何に使うのか、数学と社会との結び付きを考えた。目的意識を持って臨むと、事前授業や事後授業のレベルが上がる」と報告。後に生徒が自主的に学校のグラウンドを測量し、照明の効果的な位置を測ったという。
参加者は発表内容について意見交換した。島根県立大地域政策学科4年の藤原義(ただし)さん(21)は「高校魅力化コーディネーターの仕事の深い部分を知ることができた。自分の将来を考える中で参考になった」と話した。(黒沢悠太)