ブラジルの伝統的な祭り「フェスタ・ジュニーナ」が12日、出雲市今市町の一の谷公園であり、来場者が同国の料理やステージパフォーマンスを楽しんだ。
6月の祭りを意味し、ブラジルではクリスマスやカーニバルに次いで親しまれている。6月の予定が悪天候で延期になり、「フェスタ・ジュリーナ(7月の祭り)」となった。
祭りは、出雲市在住の日本人やブラジル人でつくる実行委員会が開催。例年は来場者の大半がブラジル人だったが、国籍を超えて多くの人にも参加してもらおうと、規模を拡大した。
会場には、肉やチーズを生地で包んで揚げたブラジル料理「パステル」や肉料理などを出す約20店が並んだ。ステージでは、インドネシア出身者6人がダンスを披露。ポルトガル語での歌唱や日本人のフラダンスなどで盛り上がった。
ダンスを披露した松田リカさん(37)は「楽しく踊ることができた」と笑顔。フラダンスを踊った雲南市立加茂小学校4年の佐藤楠菜さん(9)は「緊張したけど上手に踊れた。おいしそうな料理を食べたい」と笑顔だった。
(片山皓平)