ノルウェーの首都・オスロであったノーベル平和賞の授賞式から一夜明けた2024年12月11日、日本原水爆被害者団体協議会(被団協)の代表理事・本間恵美子(75)=松江市苧町=は、地元のオスロ大で学生ら約400人を前に、ほかの代表理事と3人で講演した。被爆2世の本間、生後9カ月で被爆した金本弘(名古屋市)、胎内被爆者の松浦秀人(松山市)とも、原爆の記憶はない。

#(上)ノーベル平和賞はエール
#(中)戦争も原爆も遠い話に

 金本は周囲から聞いた話を交えて被爆の状況を説明し、...