島根県内で4日、東部は16日ぶり、西部では9日ぶりに降水が観測された。前線が南下した影響で大気が不安定になったため。午後7時時点で27観測地点中15地点で0・5~7ミリを観測した。量は少なく、水不足の解消にはつながらない見込み。7日は前線が中国地方付近まで南下するため、警報級の大雨になる可能性がある。
4日の降水量は隠岐諸島が中心で、海士(島根県海士町)7・0ミリ、西郷(同隠岐の島町)6・0ミリ、西郷岬(同)4・5ミリ、津和野4・0ミリ、松江0・5ミリ-などだった。
大田では3・5ミリの降水を観測。大田市三瓶町池田で作付けするファーム浮布の藤原真章社長は「ため池の水などを節約しながらやっているが、この状態が続くと不安だ。今日の降水量は雨とは言えない」と、断続的な降雨を願った。
県内で0・5ミリ以上の降水が最後に観測されたのは、東部は7月19日に大東(雲南市)9・5ミリ、掛合(同市)、鹿島(松江市)が各1・0ミリ。西部は同26日に三隅(浜田市)2・0ミリだった。
松江地方気象台は5日は東西部が曇り後雨、隠岐が曇り時々雨、6日は東西部が曇り、隠岐が曇り時々雨と予報。7日は前線が南下し、大雨の早期注意情報を発表しており、雨雲の発達によっては警報級の大雨になる可能性もあると呼びかけている。
(多賀芳文、新藤正春)