安来署は8日、安来市広瀬町布部の山林火災が鎮火したと発表した。覚知から消火まで、ほぼ丸4日に当たる94時間かかった。
現場は山中で、道路や水源がなく、消火作業は難航した。市の要請を受けて鳥取、山口両県の消防防災ヘリや自衛隊のヘリが上空から消火作業に当たった。7日未明には現場周辺で雨が降ったこともあり、8日午後1時に鎮火した。
鎮火を受け、市は市警戒本部(本部長・宇名手由子総務部長)を廃止した。宇名手部長は鎮火まで4日近くかかった理由について、「車で行ける場所から2キロ入った山中が現場で、4日午後の消防覚知を受けて向かったが発火点を現認できなかった」とし、市単独での対応が困難な場合「県や国への協力要請を早期に判断することが大切だと再認識した」と述べた。
(中山竜一)