現場で放水する鳥取県の消防防災ヘリ=5日午前10時、安来市広瀬町布部
現場で放水する鳥取県の消防防災ヘリ=5日午前10時、安来市広瀬町布部

 安来市広瀬町布部の山林火災は5日、鳥取、山口両県の消防防災ヘリが消火活動に当たった。市消防本部によると、焼失面積は約3ヘクタールとみられる。水源がなく道路もないため陸上からの消火は困難で、同日午後9時現在、鎮火のめどは立っていない。

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 市によると、鳥取県の防災ヘリが午前7時すぎから計22回、山口県の防災ヘリが午後0時半すぎから13回、山佐ダムの水を散水した。

 市は同日、田中武夫市長を本部長とする市災害対策本部を設置し、島根県を通じて自衛隊に林野火災の空中消火に関する災害派遣を要請した。航空自衛隊美保基地のヘリは同日夕から消火に当たった。今後も近隣県から自衛隊のヘリが消火に当たるという。

 市消防本部によると現場から周辺の民家まで一定の距離があり、避難の要請や指示は行っていない。