バドミントン男子シングルスの元世界王者、桃田賢斗選手(30)を招いたバドミントン教室が9日、松江市内であり、約30人が上達のこつや試合前の心構えを学んだ。
桃田選手は香川県出身で、2018年に日本男子として初の世界選手権制覇と世界ランキング1位を達成。19年は世界選手権を連覇した。24年に日本代表からの引退を発表し、現在は国内チームで活躍する。
教室には島根県内の小学生-高校生が参加。山陰合同銀行(松江市)のバドミントンチームの選手とラリーをしたり、試合形式で打ち合ったりし、桃田選手がアドバイスした。
ネット付近でも、後方でプレーする場合でも羽根を打ち返したらすぐ定位置に戻る大切さを伝え、強く返すために羽根に近づいて打つよう指導した。
練習後に、試合前の緊張との向き合い方を問われ「相手に緊張を悟られないよう、コートに入ったら声を出す」と話した。ハードな練習の乗り越え方も聞かれ「試合で悔しい思いをしたくないから、練習時につらい思いをしておこうと考えている」と答えた。
松江市の内中原小6年、原田日瑚(にこ)さん(11)は「練習が大変でも桃田選手のような気持ちで頑張りたい」と笑顔で話した。
教室は子どもにスポーツの楽しさを知ってもらおうと、コーアガス島根(松江市東長江町)が主催した。(松本ひろ)