大田市を拠点に活動する田中敬二さん(67)=大田市波根町=の段ボールアート展が、松江市玉湯町玉造の出雲玉作資料館で開かれている。捨てられてしまうごみを生まれ変わらせた美術作品が来場者を引き付けている。
田中さんは二紀会山陰支部事務局長や島根洋画会常任委員を務め、県内外で個展を開いている。油絵で創作活動を始め、1990年代後半から段ボールアートにも取り組んでいる。
会場には2024年度中に制作した11点を展示した。緑色で縁取った中で、端材などを使いながら趣味のランニングをしている自画像を作品にした。自然や動物と共存している社会の大切さを伝えている。
田中さんは「作品から捨てられるごみについて考えるきっかけになればいい」と話した。
午前9時~午後5時。無料、31日まで。 (藤井俊行)