段ボールで制作した駅舎や列車の作品を見る関係者=雲南市木次町寺領、ワイナリー奥出雲葡萄園
段ボールで制作した駅舎や列車の作品を見る関係者=雲南市木次町寺領、ワイナリー奥出雲葡萄園

 【雲南】元国鉄職員で段ボールクラフト作家、原禎幸(よしゆき)さん(70)=出雲市湖陵町三部=の作品展が、雲南市木次町寺領のワイナリー奥出雲葡萄(ぶどう)園で開かれ、JR木次線を走った蒸気機関車や駅舎など10点が並び、来場者の目を引いている。28日まで。

 JR木次線出雲横田駅(島根県奥出雲町横田)は社殿造りの木造駅舎が特徴で、30分の1スケールで制作した。約100個あるパーツ別に厚さの異なる段ボールを使い、屋根の反りや木の質感を表現した。

 山陰と山陽を結んだ快速列車「ちどり号」やトロッコ列車「奥出雲おろち号」の姿も再現した。木次線や前身の簸上鉄道の歴史を紹介する文章も掲示している。

 原さんは「山陰と山陽を結ぶ夢を持って敷設された木次線が存続の危機にある。作品を見て、木次線に興味を持ってほしい」と話した。火曜休館。無料。(山本泰平)