新型コロナウイルスの緊急事態宣言とまん延防止等重点措置の適用拡大が決まった25日、追加対象となった広島、岡山両県では、今後の商売が厳しくなることへの不安を募らせ、感染拡大が早く止まるよう願う切実な声が目立った。
両県とも、まん延防止措置から緊急事態宣言へ27日から切り替わる。
広島市中心部にあり、市民や修学旅行生に人気のお好み焼き店「厳島」では、予約の取り消しが相次ぐ。9月の予約は今月初めまでに約30件入っていたが、25日までに8割近くがキャンセルになった。店長の佐藤悦郎さん(68)は「営業時間短縮の上に、お酒も出せず。商売にならないよ」と諦め顔だ。
後楽園などの観光地がある岡山市の中心部では、土産物店の男性店長(51)が「県外からの客は、感染が収束しなければ訪れないだろう」と、緊急事態宣言へ移行することに理解を示した。