作品を説明する樋野真利佳さん=松江市東出雲町揖屋、東出雲まちの駅
作品を説明する樋野真利佳さん=松江市東出雲町揖屋、東出雲まちの駅

 出雲市出身の島根大2年、樋野真利佳(まりか)さん(19)の絵画展「天涯比隣」が、東出雲まちの駅(松江市東出雲町揖屋)で開かれ、風景や動物など色鮮やかな作品45点が来場者を楽しませている。無料、31日まで。

 樋野さんは教育学部美術科教育専攻で学ぶ。絵画展を企画から手掛けたのは今回が初めて。テーマの「天涯比隣」は、たとえ遠く離れていても絵を見ればいつでも当時の風景や匂い、気持ちを思い出せるように、という思いを込めた。

 35点のスケッチ画は2024年の8月から1年間で描いたもので、右上から左下にかけて時系列に作品が並び、色使いや構図の変化を楽しめる。

 作品「キミの目で街が見たい」は身近な風景を個性豊かに表現した。友人の見ている景色と自分の目から見える景色の違いに着目した。友人のシルエットを境界に繊細な色使いと筆致で景色を描き分け、見る人の想像力をかき立てる。

 作品の横には「作品説明ノート」が置かれ、作者の解説付きで作品を楽しめる。樋野さんは「絵を見て当時の雰囲気を感じてもらえたらうれしい」と話した。水曜日定休。

 (岩田理子)