大田消防署(大田市大田町)の消防士、生越智昭さん(28)が、消防救助の技術を競う全国大会に向けて練習を重ねている。出場種目はロープを使った救助技術「ロープブリッジ渡過」で、7月の中国大会で上位に入り初出場を決めた。体力や技術力、精神力がバランス良く必要で、県代表として上位入賞を狙う。
ロープブリッジ渡過はロープを使って建物や河川を渡る技術で、競技は空中に張ったロープ20メートルを往復しタイムを競う。行きは腹ばいの「セーラー渡過」、帰りはぶら下がる「モンキー渡過」で渡る。
生越さんは2020年4月に消防に入り、競技歴は5年。中国大会は3度目の出場で自己ベストの18秒66を記録し、全体3位ながら島根県内1位で、全国大会の切符をつかんだ。
全国大会は30日、兵庫県三木市であり、ロープブリッジ渡過には51人の精鋭が出場する。生越さんは消防と救急の両方の現場に出動する傍ら、訓練に励んできた。5位以内の入賞が目標で「現場活動に必要なものが一つの種目で培えるのがロープブリッジ渡過の魅力。訓練の成果を発揮したい」と意気込んだ。(勝部浩文)













