鳥取県南部町の畑で、「冬どりタマネギ」の種球を植え付ける作業が始まった。高付加価値の作物を特産品にしようと町が2020年から推進している。25年は昨年より300個多い6100個を植える。
30日は南部町清水川の畑で、合同会社清水川が千個を定植した。鳥取大の学生プロジェクト「農村16きっぷ」のボランティア13人が畝にかけられたマルチシートの穴から、直径3センチほどの種球を一つずつ丁寧に植えた。
例年8月下旬に植え、10月下旬から11月中旬にかけて収穫。新タマネギとして流通し、通常の2倍ほどの価格で取引されるという。
24年産は9月に入っても気温が下がらず、生育が悪かったといい、25年産は定植時期を約1週間遅らせるほか、通常は行わない散水をして猛暑に備える。庄倉三保子代表は「冬でもサラダにでき、レストランや道の駅で重宝されている。今年は順調においしく育ってほしい」と話した。(中村和磨)













