第六章・天に抛(なげう)つ(18)

 

 政重(まさしげ)の素早い動きが功を奏し、前田家と大久保外記(げき)とのつながりに問題はないと秀忠も家康も認めてくれた。利長はその労を謝し、五月六日に政重に感謝の...