松江しんじ湖温泉の恵みに感謝する「お湯かけ地蔵尊法要」がこのほど、松江市千鳥町の同温泉の源泉地であった。旅館やホテル、地元住民などの関係者らが源泉を守る地蔵に感謝し、同温泉の発展を願った。
お湯かけ地蔵尊は温泉が湧出した1972年に建立された。以来、温泉のもたらす恵みへの感謝を込めて関係者や地域住民が、地蔵に温泉をかけ、大切にしている。
法要は75年から毎年続き、この日は、地元の温泉旅館やホテル、自治体関係者ら約30人が出席した。お湯かけ地蔵尊の前で法要に臨み、一人一人地蔵にお湯をかけた。
松江しんじ湖温泉振興協議会の西村彦昭会長=ホテル一畑社長=は「温泉なくしてわれわれはやっていけない。一年間営業できた感謝と、より多くの方に来ていただけるよう願い、手を合わせた」と話した。(多賀芳文)