鳥取県庁
鳥取県庁

 米モデルナ製の一部の新型コロナウイルスワクチンに異物が混入した問題で鳥取県は26日、対象となったロット番号の計1647回分が、県内5カ所の職場接種会場で使われたと発表した。健康被害の報告はないという。使用見合わせに伴い、今後の接種については2カ所で中止が発生した。

 県によると、県内7カ所の職場接種会場に該当のワクチン5800回分が納品され、鳥取県庁(西部会場)と陸上自衛隊米子駐屯地とを除く5カ所で1647人に既に打たれた。

 接種を受けた人に対しては、実施した企業、団体が連絡。県は体調に異変があれば、連絡するよう呼び掛けている。

 7カ所には対象のワクチンが残っており、境港水産振興協会と県庁(西部会場)は非該当のワクチンで代替できず、今週末にかけて計画する職場接種の中止を余儀なくされた。

 今週末の接種を予定する米子工業高等専門学校は厚生労働省に代わりのワクチンを求めており、届けば実施できるという。

 島根県内では、独自で職場接種を実施する松江市に対象のロット番号の2500回分が届いていたが、使われておらず、今後の接種は非該当分で対応。

 県内で国から職場接種の承認を受けた10団体については、いずれも厚労省から該当のワクチンを納めていないとの連絡があった。
      (藤井俊行)