大田市三瓶町の池田まちづくりセンターで4日、地元高齢者クラブのメンバー18人が恒例のかかし作りに取り組んだ。地区では5月に伝統行事「花田植」を催し、手作りした8体のかかしとともに実りの秋の到来を願った。
かかし作りは、80歳以上を対象にした高齢者の通いの場「池田すこやかクラブ」がにぎわいを演出しようと取り組み、5年目。今年は22年ぶりに「花田植」が催されたことを踏まえ、早乙女を模したかかしを作った。
4グループに分かれて作業し、木材で組んだ骨組みに、ぼろ布や梱包(こんぽう)材を巻いて肉付けした後、着物を着付けた。頭には樹脂製の編みがさをかぶせ、顔を描いて頬を赤く色づけすると、笑顔いっぱいのかかしが出来上がった。2週間前に作ったものと合わせ計8体が完成し、後日、「花田植」をした水田近くのJAしまね三瓶店駐車場で10月末まで展示する。
同クラブの湯浅藤子さん(90)は「一致団結し美人に仕上がった」と笑顔だった。(勝部浩文)