手の爪にネイルをしてもらって笑顔を見せる入居者(右)=江津市和木町、よろこぼう屋
手の爪にネイルをしてもらって笑顔を見せる入居者(右)=江津市和木町、よろこぼう屋

 お年寄りの認知症予防につなげようと、ネイルや化粧の体験会が3日、江津市和木町のサービス付き高齢者住宅「よろこぼう屋」であり、入居者6人が笑顔で気分転換した。

 島根あさひ社会復帰促進センター(浜田市旭町丸原)で医療業務や職業訓練を担うセラム(名古屋市)が、2026年度から始める地域貢献事業の事前調査を兼ね、同施設に依頼して実現した。

 セラムの女性職員2人が担当し、希望した79~95歳の女性6人が体験した。ネイルは手の爪に下地を塗った後、赤やピンクなど4色から選んだ色で仕上げた。化粧はファンデーションやチーク、リップ、アイシャドーを使って仕上げた。

 初めてネイルを体験した大浜千江子さん(95)は「うれしさと恥ずかしさがあるが、会話も楽しく刺激になった。娘に仕上がりを見てもらいたい」と、笑顔だった。

 セラム島根あさひ事業所の平川学次長(49)は「表情から好感触を得られた。調査と聞き取りを重ね、効果的な手法の提案につなげたい」と話した。(村上栄太郎)