安来市島田町の飲食店で発生した集団食中毒で、島根県薬事衛生課が10日、原因は腸管出血性大腸菌O157と特定したと発表した。利用者29人が新たに腹痛や血便などの症状を訴え、患者数は36人となった。10日時点で8人が入院しているという。

 同課によると、8月29日から9月5日にかけて食事した人が発症した。患者は9歳以下から70歳以上で、県外者も含む。8日に発表した入院患者6人のうち2人は退院したという。

 県は合わせて、8日に安来市内の医療機関から松江保健所にO157の感染症患者の届け出があったと発表した。男子児童が1日に腹痛や吐き気を訴え、3日に入院したという。

 今年県内で発生した集団食中毒の患者数としては2番目の規模となっている。