鳥取県と鳥取市は27日、20人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。また、県は米子市のライブハウスでクラスター(感染者集団)が発生したと認定した。県内のクラスターは23例目。県内の累計感染者数は1356人となった。
クラスターの感染者は従業員1人と利用者5人で全員が県内在住者。今月下旬にあったライブイベントに参加していたという。緊急事態宣言の対象地域から来ていた演奏者から後日、検査で陽性になったと施設側に連絡があり、保健所が25~26日に参加者全員に検査を実施して判明した。
県によると、演奏者と利用者を遮るビニールカーテンは設置されていなかったという。県は県内全てのライブハウスに対し、感染防止対策を徹底するようあらためて要請する。
新規感染者20人の居住地は鳥取市1人、米子市1人、境港市1人、三朝町1人、県西部7人、非公表9人。いずれも26日の検査で判明した。
また、県教育委員会は27日、鳥取湖陵高校(鳥取市湖山町北3丁目)の関係者1人の感染を確認したと発表した。
倉吉労働基準監督署(倉吉市駄経寺町2丁目)では新たに職員1人の感染が判明。これまでに感染が確認されていた職員の濃厚接触者で25日に検査を受けた。米子公共職業安定所(米子市末広町)の職員1人の感染も26日の検査で分かった。
27日午前0時時点の県内の療養者は256人。このうち入院患者は102人で、確保病床(337床)の使用率は30・3%。宿泊療養者が65人、自宅療養者が57人、調整中が32人。
(福間崇広)