受刑者が丁寧に作ったかばんを選ぶ来場者=松江市学園南1丁目、くにびきメッセ
受刑者が丁寧に作ったかばんを選ぶ来場者=松江市学園南1丁目、くにびきメッセ

 刑務所の受刑者が手がけた製品を販売する「松江地区矯正展」が20日、松江市学園南1丁目のくにびきメッセで始まった。中国地方の計10施設などが出展し、かばんなどの日用品を並べ、多くの来場者が買い求めていた。21日も午前9時半から開く。

 松江刑務所はクラフトテープを使ったカラフルな籠や織物バッグをはじめ、木工品の棚や椅子など約2900点を販売する。親子連れなどが色を吟味して、気に入った商品を手にレジへと進んだ。

 このほか、パスタやラーメン、干物など約6800点が並んだ。保護観察所、検察庁などもブースを出展し、パネルで事業を紹介した。

 矯正展は社会復帰に向けて活動する受刑者の姿を知ってもらおうと、松江刑務所と松江少年鑑別所が毎年企画し、33回目。

 この日、「一日松江刑務所長」を務めたプロバスケットボール・島根スサノオマジックのオフィシャルチア「アクアマジック」のNAGOMI(ナゴミ)さんは「受刑者の人が社会復帰した時にしっかりと受け入れて、安心安全な社会にしていきたい」と話した。(白築昂)