大阪・関西万博スイスパビリオンの「巨大シャボン玉マシン」を手がけた米国人アーティストのゴードン・カークウッドさん(48)を招いたイベントが20日、島根県海士町であった。マシンや手作りの道具で大きなシャボン玉を作り、集まった子どもたちを喜ばせた。
カリフォルニア州中部ラ・セルバ・ビーチ在住で、独自の技術を駆使してシャボン玉を無数に浮かせる機械を製造し、現地の博物館に納入する。活動をネットで知ったスイスパビリオンの関係者が声をかけ、「シャボン玉マシン」が導入された。映像展示の多い万博で、神秘的なシャボン玉と照明の美しさが話題。万博の仕事で初めて来日し、8月末から同町に滞在する。
イベントでは広場でマシンを稼働させて次々と直径約80センチのシャボン玉を浮かべた。また、毛糸と木材を使った道具を子どもたちと一緒に作って、細長いシャボン玉が風に吹かれると子どもたちは大喜びした。
カークウッドさんは同町内で木製ヨット工房を営む米国人ハワード・ライスさんをネットで知り、ヨット愛好家として来島。ライスさんが主宰する海士フォークスクールで講師を引き受けた。カークウッドさんは「子どもたちがほほ笑んでくれてうれしい。海士町はエネルギッシュな人が多く驚いている」と話した。
9月末まで滞在し、23日に菱浦港である「かんこ舟競争」でもパフォーマンスを予定している。(鎌田剛)













