Hi-STANDARD、再始動 “新ドラマー”正式加入を生配信で発表
Hi-STANDARD、再始動 “新ドラマー”正式加入を生配信で発表

 ロックバンド・Hi-STANDARDは24日、所属するPIZZA OF DEATHのYouTube公式チャンネルで生配信を行い、ドラマ―としてThe BONEZのZAXが正式メンバーとして加入し、再始動。11月にミニアルバムを発売することを発表した。

【写真】いい顔…11月発売のミニアルバムのジャケットを持った“新生”Hi-STANDARDの3人

 動画は、ビールケース、機材ケースに座った横山健と難波章浩が、2人でここ数年の活動のエピソードを語る形で進行。2人は生配信のなかで、2023年2月に恒岡章さんが急逝した時の話を明かした。難波は「ハイスタは止めたくない」といい、横山も「横たわるツネちゃんの前で、3人で聞いたんだよね。『俺たち先行くけどいいかい?』って」「ナンちゃんが『俺このままじゃ終われないよ!』って言ったのすごい覚えてるよ」とその時のエピソードを語った。

 さらに、さまざまな話をするなかで、横山は「僕とナンちゃんは、ハイスタをあきらめてなかった」と話し、いい音、いいフレーズを送りあうなどしていたと告白。23年に実施したドラマーオーディションについて「俺たちは、ツネを追い求めてしまっていた。口ではそうではないと言いながら」と話した。

 そして「俺たちはドラムを見つけました」と告白。難波は、そのドラマーがつらい時期に寄り添い「『俺はそばにいますよ。何でも言ってください』って言ってくれた」といい、「2人でスタジオ入ったりした」と告白。横山は、「そのドラマーを連れて、俺たちはNOFXのライブに出たんですよ」と伝えた。続けて「Hi-STANDARDの正式メンバーとしてドラムをたたいてもらうZAXくんです」と新ドラマーを紹介。ZAXは「ZAXです。一生懸命たたかせてもらいます。ハイスタファンの皆さん、よろしくお願いします」とあいさつした。

 続けて“新生ハイスタ”で、曲を披露することに。難波は「ハイスタが最初に作った曲」として「MAXIMUM OVERDRIVE」をセッションした。“ライブ終わり”のトークで横山は「うれしい風景だった」、難波は「解放された」と感想を語り、ZAXは、ハイスタに誘われたと言われたときについて、「何を言われたか最初わからなかったです」といい、「すごく光栄であり、すごく戸惑った」と語った。

 さらに発表はこれにとどまらず、ZAXの加入が決まって1年間、曲作りをしていたと明かし、「3人で作った曲が6曲あります。レコーディングしました」と告白。「ミニアルバム『Screaming Newborn Baby』を作りました」と明かし、11月26日にリリースすると発表。さらに、そのなかから“NOFXのFat Mikeに向けた”新曲、そして最後に「Dear My Friend」を生披露した。

 なお、ミニアルバム『Screaming Newborn Baby』は全6曲を収録予定で、ミックスはDescendentsのビル・スティーヴンソンが手がけていることも明かされた。

 Hi-STANDARDは、1991年、難波章浩(Vo&B※当時はB)、横山健(G&Vo)、恒岡章(Dr)にボーカルを加えた4人体制で結成。翌年ボーカルが脱退し、3人体制に。“ハイスタ”の愛称で1990年代後半のメロコア/パンクシーンをリードし、99年にリリースした3rdフルアルバム『MAKING THE ROAD』が大ヒット。人気絶頂の2000年8月、ロックフェス『AIR JAM 2000』(千葉マリンスタジアム=現ZOZOマリンスタジアム)を最後に活動を休止。その後11年に『AIR JAM 2011』を開催し、11年ぶりに復活。16年10月には、16年半ぶりの新曲となる、3rdシングル「ANOTHER STARTING LINE」をリリース。17年10月には18年ぶりとなるオリジナルフルアルバム『The Gift』を発売。

 一方で、23年2月に恒岡さんが急逝。横山と難波は連名で、Hi-STANDARDの今後については「二人でよく話し、続けていくことに決めました。形はどうなるかはまだわかりません、これも少しずつになるかもしれないですが、前に進んで行くことにしました」とし「具体的なことが決まりましたら、その都度お知らせできればと思います」とつづっていた。